人生最大のクレーム処理です 相続問題

相続に絡む人間関係・感情と法律・人の心のあり方・経験を通して感じたこと

死人に口なし

今からですと丁度4年前
母の葬式の後 自宅で身内と酒を飲んでいる時に
父の横に置いてあった香典を妹が躊躇なく持っていったそうです


その時から父は一言も人にこの話をしませんでした
病院で自分の死を目前にして初めて私に話したのです


なぜ 妹を諌めねかったのでしょう?


「言えなかった」というよりは
「言っても仕方ない」だったのではないか思います


いつの世にもどんな環境にでも人が集まればイジメがおきます
人とはそういう生き物だと思います
例外もあるとは思いますが大概
イジメをする人は複数です
イジメられる側はひとりです
そしてイジメをする側は あまり罪の意識を感じていません
悪いことをしているという実感が欠けています


今回の場合 妹夫婦と父です
妹の母の香典パチリで父は納得したのだと思います
「親のものを平気でパチれる つまり父を見下している」
「罪の意識がない」


実際 妹夫婦は口を揃えって自分たちを正当化します
「父に悪いことをしたのでしょう?」の問いに対し
妹は
「長い付き合いだからいろいろあったけど そこは大人同士の付き合いだから
何もしなかったあんたが言うことじゃない」
妹の夫は
「悪いことをしたかもしれないけど それは悪気がなかったのだから
謝ればすむことですよね」


父はとても妹を嫌っていましたがおくびにも出しませんでした
心の内に秘め憎悪は歳月とともに増幅していったでしょう
誰にも話せなかったのですから


遺言状に妹の名前がなかったのは 因果応報です
自分の行いが作り出した結果です
罪の意識がなければ 悔い改めることはありません
妹は法外な遺留分を請求してきました